サンティアゴ巡礼の最終目的地であり、キリスト教3大聖地にも数えられるサンティアゴ・デ・コンポステーラ(Santiago de Compostela)。サンティアゴとはスペイン語で聖ヤコブを、デ・コンポステーラは「星の降る原野」を意味する。この由来は、聖ヤコブの遺骸を運んだ弟子たちが星の導きでサンティアゴ・デ・コンポステーラへ辿り着いたから、など諸説ある。

かつての司教テオドミーロが、修道士とともに聖ヤコブの墓を発見したのは推定813年のこと。その知らせを聞いた当時のアストゥリアス王アルフォンソ2世は、王国の首都オビエドからサンティアゴを目指し、その地に聖ヤコブをまつる聖堂の建築を命じた。この小さな聖堂が現在見られるバロック様式のカテドラルの礎となったもので、巡礼の長い歴史もここから始まった。

カテドラルに面したオブラドイロ広場をはじめ、サンティアゴ・デ・コンポステーラ旧市街周辺には、今も徒歩や自転車でヨーロッパ各地から訪れた巡礼者たちの姿を目にできる。また、ここは古くから学術の街としても栄え、その代表格であるサンティアゴ大学は、街とともに500年以上の歴史を歩んできた。
中世の雰囲気が残る街並みを堪能した後は、旧市街南西の高台に広がるアラメダ公園へ。公園内のフェラドゥーラという散歩道は、カテドラルの尖塔や街並みを見晴らせる絶好のビューポイントだ。また、巡礼の道の途中、サンティアゴ・デ・コンポステーラの街の手前約5kmには巡礼者が初めてカテドラルの姿を目にするという、その名も「歓喜の丘」モンテ・ド・ゴッソがある。
丘の上にはふたりの巡礼者がカテドラルの尖塔を指差す像が立ち、中世の巡礼者もサンティアゴ・デ・コンポステーラで喜びに沸いたことを想像すると、感慨深いものがある。
サンティアゴ・デ・コンポステーラの街に滞在する際は、カテドラルそばのパラドール・オスタル・ドス・レイス・カトリコスがおすすめ。15世紀に巡礼者のための病院として建てられた歴史ある建物を利用しており、趣ある滞在が楽しめる。
「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」に
関連した記事は以下のBraviに掲載されています
